名古屋市は9月から、借金に当たる地方債「グリーンボンド(環境債)」を発行する。市によると、環境課題の解決を目的とするもので、生態系保全に特化した事業を含む環境債は全国で初めてだという。市内の東山動植物園で飼育する希少動物の獣舎整備などに活用する。
9月22日に、1口1千万円で総額50億円程度の発行を予定。機関投資家や法人向けで、証券会社を通じて購入者を募る。通常の地方債より利率を低く抑えられる利点があるという。
調達分は、ユキヒョウやマヌルネコなど希少動物を飼育する東山動植物園の獣舎建設費に充てる。獣舎は2027年に完成予定で、生息地に近い環境に整備し、繁殖に取り組む。