IAEAの本部前に掲げられたイランの国旗=2021年、ウィーン(AP=共同)

 【テヘラン、ロンドン共同】英仏独の欧州3カ国は28日、核開発を拡大してきたイランの核合意違反を国連安全保障理事会に通知し、イランに対する国連制裁を復活させる手続きを開始したと発表した。制裁再発動に関する決議案の採決まで30日間の審議期間がある。英仏独はその間にイランから譲歩を引き出したい考えだが、イラン側の反発は必至だ。

 英仏独は2015年のイラン核合意の参加国。合意には、参加国がイランの違反を安保理に通知し、安保理が30日以内に制裁解除措置の継続を決議できなければ、合意で解除された安保理制裁を全て復活させる「スナップバック」と呼ばれる仕組みがある。