【ミュンヘン共同】英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)電子版は28日、電通グループが海外事業の売却を検討していると報じた。海外事業の持ち分の一部売却から撤退まで複数の選択肢を検討しており、売却額は数十億ドル規模の可能性があるとしている。複数の関係者の話として伝えた。
FTによると、証券会社を通じて売却に関する打診を競合他社などに始めた。ただ売却するかどうかは決まっていないとし、年末までに具体的な計画を策定する意向だという。
電通は、海外事業の不振で業績が悪化している。2025年12月期連結決算で700億円超の純損失計上を見込み、3年連続で赤字となる見通しだ。