【ニューヨーク共同】ロシア国連代表部は28日、英仏独によるイランの核合意違反の通知に対抗し、10月に迫る核合意の期限を6カ月延長し、その間に外交解決を目指すとした決議案を安全保障理事会に中国と提出した。採決の時期は未定。理事国の英仏や米国などは反対するとみられ、採択は難しい状況だ。
英仏独の通知に基づき制裁再発動までの安保理での審議期間は30日。中ロは外交解決を目指すイランを擁護し、より長い6カ月の猶予期間を確保したい狙いだ。ロシアのポリャンスキー国連次席大使はニューヨークの国連本部で記者団に「善意に基づく外交か、銃口を突きつけた外交か。世界は岐路に立っている」と説明した。