日本、オーストラリア両政府は、第三国で紛争など緊急事態が起きた際、滞在する自国民の退避で互いに協力する覚書を結ぶ調整に入った。9月5日に日本で開く外務・防衛閣僚協議(2プラス2)で合意する見通しだ。複数の政府関係者が31日明らかにした。日本は昨年9月に韓国と同様の覚書を交わしており、実現すれば2例目となる。
覚書では、第三国での緊急事態発生時に両国民が退避する場合、輸送手段の確保で連携することを確認する。自衛隊機やオーストラリア軍の航空機のほか、いずれかが手配した車両を活用することを想定している。避難計画の共有や、平時からの意思疎通の強化も盛り込む。