【ハバロフスク共同】ロシアのプーチン大統領は3日、4日間の中国訪問を終えて北京で記者会見した。トランプ米大統領からウクライナのゼレンスキー大統領と会談するよう要請されたとし「ゼレンスキー氏に用意があるならモスクワに来ればよい。会談は行われる」と述べた。第三国での直接会談を求めるゼレンスキー氏に改めて受け入れにくい条件を突きつけた。
プーチン氏は「十分に会談の準備をし、前向きな結果を導けるのであれば会うのを拒否しない」と述べる一方で、現時点で「会談に何らかの意味があるのか」とした。
ウクライナの「安全の保証」を巡っては自ら選択する権利があるとしつつ、ロシアの安全を犠牲にしてはならないと強調。ロシアはウクライナの欧州連合(EU)加盟に反対したことはないが、北大西洋条約機構(NATO)加盟には常に反対だと従来の立場を強調した。
ウクライナと領土交換で安全を保証することを米国と協議したことはないとも表明した。
常識が勝てば紛争の解決案で合意は可能だと主張。一方で「それができなければ武力で解決するしかない」と強調した。