青森県八戸市の「みちのく記念病院」で2023年、入院患者間の殺人事件を隠蔽したとして、犯人隠避罪に問われた元病院長石山隆被告(62)の公判が29日、青森地裁(蔵本匡成裁判長)であり、検察側は懲役1年6月を求刑した。

 起訴状などによると23年3月12〜13日、入院中の男=殺人罪で懲役17年が確定=が、同室の男性に暴行を加え殺害したのを知りながら、男性の主治医だった弟の哲被告(60)=犯人隠避罪で起訴=と共謀し、死因を「肺炎」とする虚偽の死亡診断書を遺族に渡すなどして事件を隠したとしている。