来場者の質問に笑顔で答える大西卓哉さん=各務原市下切町、岐阜かかみがはら航空宇宙博物館

 宇宙飛行士大西卓哉さんの講演会が、岐阜県各務原市下切町の岐阜かかみがはら航空宇宙博物館(空宙博(そらはく))で開かれ、長期滞在した国際宇宙ステーション(ISS)での経験や宇宙開発の展望について語った。

 高度約400キロの軌道で地球を周回するISSに、大西さんは2016年に約4カ月間、滞在した。講演では「宇宙への挑戦」と題し、ISSでの生活を写真や動画で紹介。家族連れなど約220人が参加した。

 開いたかばんから緩衝材がふわりと浮かんで散らばっていく様子や、バリカンに掃除機のホースをつないで髪が飛び散らないようにして行われる散髪など、無重力空間ならではの光景に来場者は興味津々。「無重力空間で逆さまになると頭に血が上るのですか」「ISSでのストレス解消法は」などと、質問も盛んに寄せられた。

 大西さんは、今後の宇宙開発が火星など地球からより遠くを目指す方向性にあると紹介し、「世界の技術を底上げするような科学者が皆さんの中から育つことを期待したい」と話した。