やりがい聞いてみました

ブランク直後の介護福祉士試験に合格 藤田さん(心音ケアセンター各務原・各務原市)

-介護職員になったきっかけは。

 心音ケアセンターを運営するピノキオ薬局のグループ会社で働いていた兄に、介護職を勧められたのが一番のきっかけです。当時は自動車部品の製造工場で働いており、ちょうど人と接する仕事をしてみたいと思っていた時期でした。高齢者と話すことももともと好きでしたので、新たな道に進むことにしました。

 そして心音ケアセンター笠松で6年ほど働いたのですが、建設関係の仕事に誘われたのを機に退職。3年間働いたのですが、やっぱり人としっかりと関われる仕事がしたい、介護の仕事の方が合っていると思い、昨年9月に今の施設に就職しました。今年1月には介護福祉士国家試験に挑み、合格することができました。

別業種を経験後に介護職に戻ってきた藤田さん。「この先はずっと介護職を続けたい」と意気込む=各務原市那加東亜町、心音ケアセンター各務原

-介護福祉士国家試験を受けた際の対策は。

 もう若くはありませんので、この先はずっと介護職を続ける覚悟でこの業界に戻ってきました。その決意として介護福祉士を必ず取りたく、申し込みに間に合うタイミングで復職しました。働きながら介護福祉士を取得するのに必要な介護福祉士実務者研修は、いったん辞める前に修了していたため、とにかく過去問題を解いて対策しました。

 試験勉強と久しぶりの仕事の両立は簡単ではありませんでしたが、勉強のおかげで忘れていたことを思い出せたり、あいまいだったところを解説を読んで理解できたりしました。もし復職前に資格を取れていたら、仕事を思い出すのにもっと時間がかかっていたと思います。このタイミングで挑戦して良かったです。

-介護職のやりがいや大変なことは。

 有料老人ホームで働いているのですが、フロアごとに担当が分かれているわけではありませんので、29人の利用者皆さんと接することができます。長い方ですと7年も施設で過ごしています。いろいろな方がいらっしゃいますので、利用者とのふれあいが楽しいです。新聞やテレビを見ながら何気ない話をするなど、ゆったりとした時間を過ごすお手伝いができることにやりがいを感じています。

 大変だと思うことは、その時その時に合った対応です。様子が日によって変わる方もいますので、それに合わせた対応がうまくできずに悩むこともありますが、それが一人一人に合わせたケアという意味ではやりがいにもつながっていると感じています。

-心音ケアセンター各務原の良い点は。

 休みがきちんと取れ、残業もほとんどないため働きやすいです。入所施設の場合、月に何回も夜勤に入らなければならないところもあると聞きますが、心音ケアセンター各務原には夜勤専属の職員が3人いますので、私は月2回入る程度です。夜勤のときは、利用者の様子も業務内容も普段とは違いますから、新鮮な気持ちになれて貴重な機会だと捉えています。日勤と夜勤を負担なく組み合わせて働けることは、自分の生活リズムに合っていると感じています。

-今後の目標は。

 利用者一人一人に合ったケアをより一層追求していきたいです。視野を広げていくためにも、しっかりと学びながら頑張っていければと思います。