
国家資格「介護福祉士」を取得すれば在留資格が得られることから、合格できるかどうかは大きな分かれ目。施設側も外国人職員の夢の実現のため、さまざまなサポートをしています。
国籍が多岐にわたるフェニックス
各務原市のフェニックスグループでは留学生や特定技能など50人ほどの外国出身者が働き、国籍は多岐にわたります。

留学生の場合、卒業時に介護福祉士を取得できる人もいますが、技能実習や特定技能で働きながら合格を目指すのは難しいのが現状です。そこで本年度から外国人をメインターゲットにした介護福祉士資格取得支援講座を始めました。
支援講座は日本人も含め計17人が受講。講師に、愛知県一宮市の特別養護老人ホームで働きながら中部学院大学の非常勤講師を務める福島知諒さんを迎え、7月から1月まで月2、3回、平日の夜に開講しています。
支援講座では外国出身者に専門用語にルビをふった一覧表を渡し、受講中でもスマートフォンで意味を調べることを認めています。インドネシア出身のタラ・シャナ・プトリ・ウランダリさんは、母国では看護師をしていたため医療関連の理解度が高いものの、それでも苦戦していたと言います。「先生から学べると理解度が全く違いますし、試験によく出るポイントも教えてもらえてありがたい。講座で学んだことをしっかりと理解し、本年度の合格を目指したい」と話しています。