国家資格「介護福祉士」を取得すれば在留資格が得られることから、合格できるかどうかは大きな分かれ目。施設側も外国人職員の夢の実現のため、さまざまなサポートをしています。

大東福祉会は学業第一を徹底

 大垣市の大東福祉会では、2019年から技能実習や特定技能の外国人を、昨年度からはサンビレッジ国際医療福祉専門学校で学ぶ留学生の受け入れを行っています。

母国でしっかりと学んできたこともあって、流暢な日本語を話すミャンマー出身の留学生2人=大垣市東前、ゴールドライフ大東

 本年度はミャンマー出身の2人の留学生を受け入れました。ノーポエエさんとフーフーチョウさんは母国の日本語学校で学んだ後に4月に来日。授業後や週末に特別養護老人ホームゴールドライフ大東でアルバイトをして生活費にあてています。学費は一定年数働けば一部または全額返済免除になる奨学金などを活用しています。

 ノーポエエさんは「祖父が看護師からケアを受ける姿を見て、そういった仕事に憧れました。日本ではそういった業務を介護職員がやると知り、介護を学ぶことにしました」と来日のきっかけを話します。フーフーチョウさんは「学校では先生が、施設では先輩職員が親切に教えてくれます。介護の言葉は難しいけれど慣れてきて面白くなってきました」と話します。

 大東福祉会は、留学生が学業に専念できるよう、感染症流行時は給料の出る特別有休を使えるようにするなどさまざまな支援をしています。