2025年夏の甲子園ベスト4の礎を築いた県岐阜商前監督の鍛治舎巧さん。「No.1への道」と題し、アマチュア球界の第1人者である名将がチームづくり、選手育成、戦略・戦術のすべてをあますところなく公開する。
第3節 習熟期(3年)
3 ピークパフォーマンスを目指したメンタルトレーニング
(1)選手のやる気の高揚
⑦やる気をもたせるその他の方法
●指導者が技術指導に優れていること
確実に技術が上達し、体力向上し、大会で好成績を挙げることのできる戦術や試合運びを実際に指導すれば、選手たちは指導者を高く評価し、尊敬、敬愛する。
●指導者が親切で、人間味があること
指導者が親切で、人間味があれば、選手は指導者を信じてついてくる。指導者の人間性、人間的な魅力が選手をひきつけ、内面から彼らのやる気を刺激することになる。親切というのは、甘いということではない。困った時にも親身になって相談にのり、野球以外の面でも心配してくれる雰囲気を、選手は微妙に感じとる。
また、移動中や合宿中の野球を離れた場面で見せる指導者の意外な側面を選手はよく見ている。そんなときの人間性が選手の野球に対する意欲に、プラスにもマイナスにも作用することも忘れてはいけない。
●上手に激励すること
人はほめられれば心地よくなり、勇気もやる気もでてくる。励ましの言葉をかけてもらえば同様な気持ちになるものである。
保護者を通じて間接的にほめることも有効だ。その場合、父親に伝えることはやめた方が良い。一般的に父親は子息をほめても、肝心の本人には何も言わないことが多いからだ。母親に伝えれば、大抵はすぐに子息にもそれを増幅して伝えてくれることが多く、極めて効き目がある。
ポイントをおさえて言葉をかけてやることが大切だ。ただし、プレッシャーになるような言い方は避けることだ。
(2)イメージトレーニング
①イメージトレーニングとは
イメージトレーニングとは、頭の中で試合の状況やプレーをしている有り様を思い浮かべ、より良い結果に結びつける練習方法だ。
例えば新しい連携プレーを練習するときに、ホワイトボードを使って各選手の動きを確認したあと、ボールさばきやスローイング、ボール回し、バックアップの位置などを選手にイメージさせておくと練習効率がアップする。
試合でのプレーに先立って、イメージレベルでリハーサルをしてみることをメンタルリハーサルという。
さらには、...








