私は18歳の頃から、30年以上東京に住んでいますが、コロナ禍の一時期を除いて、年に何度かは岐阜の実家に戻ることにしています。
まあ、岐阜が好きなんですね。
御多分にもれず、どうしてもお盆や年末年始の時期に岐阜に戻ることが多いのですが、あえて春夏秋冬どの季節に戻りたいか、と聞かれたら、間髪を入れずに「春」と答えます。
なぜかというと、春の岐阜は世界一だからです。
長く岐阜に住まれている方は「そんなもんかな」と思われるかもしれません。また、岐阜を訪れたことのない方は「本当か??」と思われるかもしれません。
が、断言します。
春の岐阜は世界一です。
私の実家が濃尾平野の北の端、山地が始まるあたりにあるから、余計にそう感じるのでしょう。
暖かくなり始めた空気も、目に刺激のない明るい光も、流れる水や小鳥がさえずる音も、新緑も、田おこし、代かき、田植えが進む田んぼも。いわゆる花鳥風月どれをとっても最高です。
昼下がりに縁側で、ぼーっとしているだけで、日々の疲れや悩みが溶け出し、生まれ変わったような気持ちになります。(おそらく、本当に生まれ変わっています。すくなくとも、ひだまりの猫になっているはずです)
お酒が好きな方は、月を見上げて一献、なんていうのも良いでしょう。酒をこよなく愛した中国の詩人李白に「峨眉山月」という詩があるそうです。岐阜市には「眉山」という山もあり、なんとなく風情を感じさせます。
ほんとに世界一か?と思われた方は、ぜひ、春の岐阜とそれ以外の世界を行き来して、比べてみてください。
もちろん、感覚の世界なので、結果の責任は一切取りませんが、私がお伝えしたいことの一端はわかっていただけると思います。

さて、ここからはある年の私の帰省のお話です。
先述したように、実家は濃尾平野の北端なので、岐阜駅で黄金の信長像のお出迎えを受けた後は、タクシーで移動します。...









