年齢とともに蓄積され、慢性的な炎症の原因とされる「老化細胞」を除去する方法をマウスの実験で発見したと、京都大の近藤祥司准教授(老年医学)らのチームが13日までに国際学術誌に発表。国の指定難病にもなっている肺線維症などの加齢性疾患の治療につながる可能性がある。
老化細胞は、運動や認知機能の低下、生活習慣病などの発症につながるとされている。
チームは老化細胞の生存に必要とされる、糖を分解しエネルギーを作る酵素の一種に注目。「ナトリン3b」という既存の薬剤に、別の酵素との結合を阻害してエネルギーを作れなくし、老化細胞だけを死滅させる効果があることを見つけた。
チームは生後20カ月の高齢マウスに3カ月間、週1回ナトリン3bを注射。肝臓や腎臓の機能回復や筋力の改善がみられた一方で、重い副作用はなかったという。
肺が酸素が取り込めなくなる「特発性肺線維症」での効果を調べるため、肺線維症のマウスにナトリン3bを投与。非投与グループの1カ月後の生存率は約50%だったが、投与グループは100%だった。






