少子化や大学入試改革で今、高校を取り巻く環境は大きく変化しています。岐阜新聞デジタルは各校の校長らトップにインタビュー。今回は多治見工業高校(多治見市)の曽貝隆之校長(59)です。多くの高校が生徒数の減少に直面する中、伝統校として地元企業からの信頼も厚い同校には定員いっぱいの生徒が入学し、文武両道を実践しています。地域からの信頼の礎には、「ものづくりは人づくり」という揺るがぬ理念があるようです。(岐阜新聞デジタル独自記事です)

多治見工業高校=多治見市陶元町
 多治見工業高校 所在地は多治見市陶元町。県立全日制工業高校。セラミック工学科、産業デザイン工学科、電子機械工学科、電気工学科の4学科があり、2026年度入学者の定員は各学科40人。高校卒業後に学びを深める専攻科を備える。

 ―特色・校風は。

 2027年度に創立130周年を迎える伝統があり、陶磁器やセラミックをはじめとする地域産業に人材を輩出してきた。創立から一貫して核となっているのが「ものづくりは人づくり」という教育理念で、技術・知識のみならず、人間力を高める教えを続けている。それが地域からの信頼と期待につながっていると感じている。

 まじめで、勉強にも部活動にも熱心に取り組む生徒が多く、非常に落ち着いた雰囲気の学校だ。良い学習環境を生み出す一つの要因は、10分間の朝学習にあると考えている。

 そがい・たかゆき 関市出身。専門は工業(機械)。多治見工高、山県高、岐阜総合学園高で教頭を務めた後、2025年度から現職。

 生徒たちは授業開始前の10分間、学科ごとに出された課題に取り組む。私はこの時間に全クラスを回るようにしているが、皆とても集中している。たかが10分間かもしれないが、3年間の積み重ねは相当な力となるし、朝学習があることで落ち着いた状態で一日のスタートがきれる...