少子化や大学入試改革で今、高校を取り巻く環境は大きく変化しています。岐阜新聞デジタルは各校の校長らトップにインタビュー。今回は、東濃フロンティア高校(土岐市)の吉村智典校長(61)です。この学校には、中学までに不登校を経験したり、心身に問題を抱えていたり、さまざまな背景を持つ生徒が通ってきます。多様な通学スタイルが可能な定時制・単位制、中学の履修範囲までをカバーしたカリキュラム、そして個性を受け入れ、じっくりと向き合う指導体制により、誰もが自立に向けて自らを成長させられる「学びのセーフティーネット」としての役割を果たしています。(岐阜新聞デジタル独自記事です)
―特色は。
2004年度に定時制(三部制)・単位制の普通科高校として、土岐北高校から名称変更し、開校した。一般の高校と同じ時間帯で学ぶⅠ部、午前10時半から夕方までのⅡ部、午後3時すぎから夜にかけて授業を受けるⅢ部があり、出願時に選択する。心身の問題から朝起きられない子や家が遠い子、働きながら学びたいという生徒も通学できる。
カリキュラムも中学までの復習から進学対応、就職向けなど幅広い科目が用意され、一人一人が自分の時間割を作成して学ぶ。単位制で、授業の取り方によって3年で卒業することも、4年かけて履修することもできる。授業はそれぞれ少人数で、学習状況に合わせて丁寧に進めている。
生徒それぞれが通学時間帯も受ける授業も違うため、通常のクラス分けはないが、「ゼミ」と呼ぶ本校独自の集団がある。教員ごとに一つのゼミを持ち、各ゼミに同じ部・年次の生徒が所属する。週1回のゼミの時間を使って、「総合的な探究の時間」としてキャリア教育を行ったり、ロングホームルームを実施したりする。
―特色ある教育体制の背景は。
本校に通う生徒の約半数に不登校の経験がある。また、障害を抱えていたり、家庭環境が一人ひとり異なり、学ぶことや生きることに難しさを感じている子が少なくない。...









