クマの作り物を用いて行われたイオン能代店の訓練=22日午前、秋田県能代市

 昨年11月にクマが侵入し、長時間とどまった秋田県能代市の商業施設「イオン能代店」で22日、安全確保の手順を確認する訓練があった。近くの商店街でクマが目撃され、店舗に入り込んだと想定。従業員が客役の住民らを避難させた。

 イオンが主催し、約100人が参加した。目撃の通報後、店側は市や県警と情報共有を開始。クマの作り物が1階入り口から侵入すると、従業員が笛を鳴らし「クマです、離れてください」と呼びかけ、閉じ込めるためにシャッターを下ろした。客役は誘導に従い2階に避難した。

 店側は地元猟友会などと駆除方法を協議。箱わなを置く方針を確認した。イオンの忌部守人総務部長は訓練後、記者団に「地域と連携して情報を素早く集約し、客や従業員の安全をいかに図るかが大切だ」と強調した。

 能代店には昨年11月、開店時間中に体長約80センチのクマ1頭が侵入。1階の売り場にとどまり、約2時間半後に駆除された。けが人はいなかった。