本名小池民郎(67)=岐阜県加茂郡八百津町。新太田タクシー八百津営業所の運転手だが、ただのドライバーではない。昨年12月にオリジナル曲のCDを制作し、ボランティアでステージもこなす「唄(うた)うタクシードライバー」だ。週末になると、町の無料観光タクシー「千畝(ちうね)号」の運転手として約30分のコースを1日9回周遊する。

 運転に集中するため、歌いながら走ることはしない代わりに、観光客に聞かせるのは「タミールコイケのスペシャルトーク」。町ゆかりの外交官・杉原千畝の生い立ちや命のビザの話、祭り、グルメなど盛りだくさんの内容だ。「喜んでくれた人とは今もフェイスブックでつながっている。知り合いを連れて遊びに来てくれるリピーターもいる」

 元々歌が大好きで、62歳になってからボイストレーニングを始めた。現在はマネジャーやプロの音響マンらが加わり、チームとして曲づくりや公演活動を行っている。今後は有料ステージも行う予定で「応援してくれる人がたくさんいる。ぜひ声をかけ合って聞きにきてほしい」と意気込んでいる。