速さに特化したマグロ型、俊敏性に優れた準アジ型、水底でも前後に移動できるエイ型―。岐阜県各務原市川島笠田町の世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふで、魚の泳ぎ方を紹介する企画展「スウィミングスタイル」が開かれている。7月10日まで。
13種類の泳ぎ方を17種類の魚や映像を使って紹介。普段、何気なく見ている水族館の魚も、動かしている体の部分やヒレが付いている場所が違うと、泳ぎ方が異なることを分かりやすく説明している。
生活している海の環境によって泳ぎ方が違うことも紹介している。サンゴ礁の周りに生息するスズメダイやベラの仲間は、胸びれをパタパタと動かしてサンゴ礁に当たらないように間をすり抜けたり、その場に止まったりするような泳ぎ方をしている。「生きた化石」ともいわれるシーラカンスの泳ぎ方なども映像で紹介しており、来館者の目を引いていた。
水族館の担当者は「泳ぎ方にもこれだけ種類があることを知ってもらい、魚を見る際の新たな楽しみ方にしてもらえれば」と話した。