山頂エリアの千石園地に建設するブーメラン状デッキの完成予想図

 名古屋鉄道と奥飛観光開発は17日、新穂高ロープウェイ(岐阜県高山市奥飛騨温泉郷)をリニューアルすると発表した。まずは山頂エリア(2156メートル)の西穂高口駅と千石園地を一体的に開発する計画で、第1期工事として千石園地にブーメラン状のデッキを整備する。今月中に着手し、紅葉シーズンの10月の完成を目指す。投資額は非公表。

 デッキは地上からの高さ約6メートルで、面積は約150平方メートル。槍ケ岳の眺望を楽しめる千石園地から大きく張り出し、自然に囲まれながら飲食などが楽しめる。

 来年5~10月の第2期では、岩稜帯の山登りを疑似体験できる施設や散策路を整備する。1、2期の開発で2023年度に、コロナ禍前の18年度の利用者約33万人から1万5千人程度の集客アップを目指す。

 リニューアルでは今後、約10年間かけて、山麓、中間の2エリアも順次整備する。

 新穂高ロープウェイは中部山岳国立公園内にあり、1970年に開業。第1、第2ロープウェイがあり、第2は日本唯一の2階建てゴンドラで知られる。リニューアル開発は「新穂高GRAND VUE(グランビュー)」をコンセプトに、上質な自然体験型施設を整備する構想。環境省が中心となって進める「中部山岳国立公園南部地域利用推進協議会」などと連携し、世界水準の山岳リゾートを目指す。

 奥飛観光開発の宮川学社長は「現在の千石園地はゆっくりと過ごせるようなものがない。日本はもとより世界から注目される施設にしていきたい」と語った。