新型コロナウイルスの影響で2年連続中止となっている岐阜県郡上市の「郡上おどり」と「白鳥おどり」について、それぞれの運営委員会と実行委員会は30日までに、今年7~9月に規模を縮小して開催することを決めた。期間や時間を短縮し、入場制限を行うなど感染症対策を講じる。
各おどりはそれぞれ八幡町、白鳥町で開かれ、奥美濃の夏の風物詩として知られる。郡上おどりは国重要無形民俗文化財に指定され、例年は30夜以上にわたり踊りの輪をつくる。
日程は郡上おどりが7月9日~9月3日の土曜日、お盆を中心に計17夜とし、8月13~16日の徹夜踊りは翌日午前1時までに繰り上げる。白鳥おどりは国選択無形民俗文化財「白鳥の拝殿踊り」を含め、7月9日~9月25日の21夜。8月13~15日の徹夜踊りは同様に翌日午前1時まで。
感染症対策では各おどりとも、踊り客に一定の距離を保つよう呼びかけ、誘導係員を配置する。会場は参加者数に応じて通常よりも広げ、出入り口を設けて入場を制限。政府の接触確認アプリの登録や検温、手指消毒への協力者にのみ入場パスを配る。マスクの着用も求め、客の掛け声は禁止とする。
開催方法や日程は6月7日にも発表する。感染状況によっては日程や会場を変更する可能性もある。