岐阜市民会館=岐阜市役所から撮影

 近代建築の保存に取り組む「ドコモモ・ジャパン」(東京)は6日、歴史的、文化的に価値のある「日本におけるモダン・ムーブメント建築」として、新たに岐阜市民会館(同市美江寺町)など14件を選定したと発表した。選定件数は計264件となった。県内では羽島市庁舎(同市)と藤村記念堂(中津川市)に続き3件目。

 「モダン・ムーブメント」は20世紀の建築の主要な潮流の一つで、線や面の構成が美しい建築を多く生み出してきたとされ、ドコモモ・ジャパンは約20年前から建築物を選定し保存を呼びかけている。

 岐阜市民会館は、羽島市出身の建築家坂倉準三氏(1901~69年)が設計し、67年に完成した。鉄筋コンクリート地下1階、地上4階建てで、延べ床面積は8265平方メートル。円すい上部を斜めに切断したような外形のホール部と、それを取り囲むように2階建てL字平面の低層部で構成し、ホールや展示ギャラリー、会議室などとして使われている。2013年に耐震補強工事が施され、今年9月からはホールの天井を改修する。

 岐阜市文化芸術課の辻川琢也課長は「外観や施設内のデザイン性を損なうことなく、維持、使用してきたことが評価された。引き続き施設の適正な維持管理を図りたい」と話している。