大垣城に〝入城〟した自衛隊の車両=大垣市郭町

 関ケ原合戦の前に戦国武将の石田三成が入城した大垣城(岐阜県大垣市)に今月、陸上自衛隊の車両がお目見えし、小説や映画の「戦国自衛隊」さながらの光景が見られた。

 大垣市の中心市街地で開かれた「まちなかスクエアガーデン」(旧・元気ハツラツ市)の催しの一つで、陸上自衛隊の第10戦車大隊(滋賀県高島市、今津駐屯地)から、96式装輪装甲車、軽装甲機動車、偵察用オートバイが、大垣城天守閣を望む城西広場に〝入城〟。親子連れらが、タイムスリップしたかのような不思議な組み合わせを写真に収めていた。

 「戦国自衛隊」は、作家の半村良さんが1970年代に発表したSF小説。自衛隊員が戦車などと共に戦国時代にタイムスリップするストーリーで、映画にもなった。これを原案にした漫画や小説の「続 戦国自衛隊」は、関ケ原合戦を舞台にした作品で、特に小説版では石田三成の大垣城入城や杭瀬川の戦いなども詳細に描かれている。

 自衛隊員は関ケ原合戦で西軍の一員として参戦。大垣城から戦車やヘリで関ケ原に向かい、徳川家康率いる東軍の長やり隊や火縄銃の鉄砲隊に戦車の砲撃を食らわせるも、東軍に付いた〝米軍〟と相まみえる泥沼の展開に―。

 作品は全くのフィクションだが、大垣城で展示案内をしていた隊員は「自衛隊の幹部は、今でも関ケ原合戦の陣形などを学んでいますよ」と話していた。もし本当にタイムスリップしていたら、関ケ原合戦はどんな歴史になっていたのだろうか。