妖怪退治をする島左近を描いた錦絵(左)などが並ぶ会場=不破郡関ケ原町関ケ原、岐阜関ケ原古戦場記念館

 岐阜県不破郡関ケ原町関ケ原の岐阜関ケ原古戦場記念館で、錦絵を通して関ケ原合戦で活躍した武将がその後どう語られ描かれてきたかを紹介する企画展「錦絵にみる関ケ原合戦の武将たち」が23日に始まった。5月29日まで。

 錦絵は幕末から明治期に庶民に人気を博した多色刷りの色鮮やかな浮世絵。同展では、歌川国芳と落合芳幾の師弟が、それぞれ同じ「太平記英勇伝」の名称で描いた錦絵を中心に、当時の武具を含め53点を展示している。

 西軍、東軍など、五つのコーナーに分けて紹介。島左近は大垣城で妖怪を力強く踏みつける様子が描かれ、竹中半兵衛は三国志の諸葛亮孔明になぞらえて武将らしくない姿で描写されるなど、当時の庶民が各武将をどう認識していたかが分かる。また、半兵衛の甲冑(かっちゅう)や小西行長の鞍(くら)なども並ぶ。

 学芸員の山形隆司さん(50)は「小難しいことは抜きにして、気楽に楽しんでもらえれば」と話している。関連イベントとして、5月8日午後2時からは大阪商業大教授の明尾圭造さんによる記念講演会も同館で開催。岐阜市宇佐の県図書館では5月22日まで「つながるひろがる錦絵展」が開かれている。