岐阜県内は28日、高気圧に覆われて晴れ間が広がり、各地で気温がぐんぐん上がった。多治見市は全国2位の37.9度を記録し、6月の観測史上、県内最高となった。県内23の観測地点全てで今年の最高気温となり、うち岐阜市、大垣市、中津川市、飛騨市河合町など12地点で6月の観測史上最高を記録する異例の猛暑となった。
多治見市に次いで気温が高かったのは、揖斐郡揖斐川町で37.0度。美濃加茂市36.9度、大垣市36.8度と続き、11地点で猛暑日(35度以上)となった。
多治見市は平年を8.2度上回る暑さに。手持ち扇風機で涼を取っていた女子高校生(17)は「いきなり真夏の暑さでびっくり。扇風機が手放せません」と汗をぬぐっていた。6月の観測史上最高となる35.7度を記録した中津川市で子どもを遊ばせていた母親は「子どもが熱中症にならないよう、小まめに水分補給することを大切にしている」と話した。
県によると、28日午後4時までに、県内で16人が熱中症で救急搬送された。このうち、朝から寒気を感じ、熱感もあった揖斐郡池田町の男性(96)が重症。岐阜市、羽島市などの40~80代の男女計8人が中等症と診断された。
名古屋地方気象台によると、暑さはしばらく続く見込み。29日の最高気温は岐阜市で36度、高山市で35度と予想している。