岐阜選挙区の国民民主党新人の応援演説をする玉木雄一郎代表=1日午後3時41分、各務原市内
自民党現職の応援で、公示前に続き2回目の岐阜入りをして演説した茂木敏充幹事長=30日午後、加茂郡川辺町

 10日投開票の参院選は後半戦に入り、現職と新人の計5人が争う岐阜選挙区(改選数1)では、候補者の所属党派の大物弁士が次々と応援に駆け付けている。商業施設や街頭では、争点の物価高対策などについて買い物客や有権者らに熱弁を振るった。

 「消費税減税や10万円のインフレ手当の給付などで家計を支える」。1日に各務原市の商業施設で行われた街頭演説で、国民民主党の玉木雄一郎代表は、新人でフリーアナウンサーの丹野みどり候補(49)と並び、家計への支援を強調した。電気料金引き下げに関し、政府が検討中の節電ポイントを「政府がやるべきは節電のお願いではなく、電力の安定供給の確保」と批判。昨年の衆院選からガソリン価格の値下げを掲げ、実現したと実績を主張した。

 自民党の茂木敏充幹事長は6月30日、現職で国土交通副大臣の渡辺猛之候補(54)=公明推薦=の応援で加茂郡川辺町入り。演説では輸入小麦を例に、「政府が買い上げた価格よりも安い価格で製粉業者に卸している。米国やオーストラリアは8~9%の物価高である一方、日本は米国などの4分の1ほどに抑えられている」と岸田政権の対策の成果を強調した。食料品価格に関しては「生産者の支援により農産品の額を抑え、流通商品の値上がりも抑える」と対策を約束した。

 共産党の小池晃書記局長は29日、岐阜市で新人で党西濃地区委員会常任委員の三尾圭司候補(45)と街頭演説した。「岸田首相は『物価高が西欧と比べて低い』と言うが、欧州は賃金が上がっている。消費税減税と賃上げが必要」と説明し「富裕層、大企業への減税をやめれば庶民への減税ができ、一番的確な物価高対策となる。政治の責任で賃金を上げよう」と訴えた。

 諸派新人で政治団体「参政党」岐阜選挙区支部長の広江めぐみ候補(43)の応援に訪れたのは、党のアドバイザーを務める元中部大特任教授の武田邦彦氏。27日に岐阜市で演説し「従業員の給料アップは30年間据え置かれ、働いて稼いだお金は外資に搾取された」と憂い、「孫や子どものために今、投票行動を変えないといけない」と語った。

 大物弁士の演説に家族3人で聞き入った会社員(32)=岐阜市=は「怠けているわけではないのに、給料はずっと変わっていない。物価高で家計が苦しいので、早急な対策を期待したい」と注文。主婦(35)=各務原市=も「野菜が値上がりして、安い品目に変えても限界に来ている。コロナは落ち着いてきた。経済政策に力を入れてほしい」と訴えた。

 NHK党新人の坂本雅彦候補(50)は連日、都内で比例候補の応援活動を行っている。