中見出しはツッコミでつくる
(3)設計図をつくる(中見出しをつくる)について考えたい。書く内容を見いだす方法だ。何を書くべきか決める設計図。柱になるのは文章の途中に入る見出し「中見出し」だ。
かんたん検索! 岐阜県・東海のイベント お出かけ情報総合サイト「ぎふっと!」中見出しは建物でたとえると柱だ。柱を立て、そこに屋根や壁やドアや窓を取り付ける。文章も一緒だ。文章を書く前に、中見出しという柱を立てると何を書いていけばいいか分かる。
その中見出しをどうつくるか。私は「ツッコミ」によって見いだすことができると思う。「ボケ」と「ツッコミ」のあの「ツッコミ」だ。「なんでだよ!」という箇所が文章の柱になる。やってみよう。
題材は「白雪姫」。「7人のこびと」とか「毒リンゴ」とか「魔法の鏡」とか「王子様」とか出てくる、あの「白雪姫」だ。
このグリム童話を読んで、私は次の4本を中見出しとして見いだした。
「王様何してんだよ!」
「なぜ鏡が『世界中であなたが一番美しい』と言うのか?」
「家庭崩壊」
「王よ、深く反省を」
この中見出しを基に以下の感想文を作成した。
読書感想文の例文「白雪姫」
「王様何してんだよ!」。「白雪姫」における王の存在感のなさを私は疑問に思う。白雪姫を産んだ先妻が亡くなり、王は新しい妻を迎える。この新しい妻は、家来に命令して白雪姫を殺させようとする。失敗したと分かると自分で殺そうとする。あんなに美しさを誇っているのにわざわざ老婆に化けてまで。
この話の中で、王の存在感は全くない。新しい妻と白雪姫の仲が悪化していく中、この男は何をしていたのか。おそらく、何もしていない。おきさきは鏡に「世界中であなたが一番美しい」と言わせる。だが、本来、これは王がおきさきに言わなければならないせりふではないのか。白雪姫が死んだ(と思われた)後、王は何をしたのか。物語からは読み取れない。
王は積極的に「何もしない」という選択をしているようだ。胸にあるのは先妻への思いか、後妻が持ってきたかもしれない多額の持参金か、世間体か。分からない。だが王は逃げている。彼の家庭は崩壊する。
「白雪姫」を王の視点で読むと、これは家庭を壊した男の物語だ。愛する妻を亡くし、新しい妻や忘れ形見の娘に向き合えず、全て失う。だが最後、白雪姫は戻ってくる。一人ではなく、王子様という新しい家族と共に。物語の最後に、王にはやり直すチャンスが与えられた。願わくは、王よ。深く反省を。あなたにはやり直すチャンスがある。それを生かしてほしいと、やはり家庭を持つ一人の男として心から願う。







