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起承転結を意識する
中見出しを4本としたのは、起承転結を意識したからだ。この4本を柱に各段落の文章を書いた。
最初に浮かんだツッコミは「王様何してんだよ!」だ。この物語には王様の存在感が全くないと気付いた。白雪姫にとっての父、新しいおきさきにとっての夫。重要なポジション。だが、白雪姫のどのバージョンでも彼が話しているのを聞いたことがない。王の存在感はない。ここから文章を組み立てた。
その視点でみると、おきさきがしつこく鏡に「世界でだれが一番美しい?」と問いかける理由も浮かんでくる。王はおきさきにおそらく無関心だ。彼女は話し相手もいないのだろう。鏡、すなわち自分自身に問いかけるしかない。「私の存在理由って何?」と。
起承転結で、転に当たる3本目の中見出し。ここに「家庭崩壊」を持ってきたのは、「白雪姫」を従来とは異なった視点で読む、という文章であることを明確にしたかったからだ。白雪姫の家庭は崩壊している。
にもかかわらず、白雪姫は戻ってくる。よみがえった後、王子様のお城で結婚式を開くのだが、おそらく王も招待しているはずだ。向き合うことができなかった娘。死んだと思っていた娘。それが生きていた! どんなに王が弱い男であったとしても、ここは白雪姫と向き合う最後のチャンスだ。困難は予想される。やり直そうと思えば可能性はゼロではない。ボールは王が握っている。
文章を書くのは楽しい
「設計図をつくる(中見出しをつくる)」。その実演として白雪姫の感想文を書いた。文章の気になるところを突っ込む→中見出しをつくる→設計図をつくる→書く。この流れで感想文は書けるはずだ。記者の記事執筆も大筋でこのような流れだ。実際はこのほか、接続詞はなるべく避ける、塩抜きする、書いた後に文章を削る、などのテクニックがある。
文章を書くのは楽しい。自分がどういうことを考え、どう感じているかが分かる。読書感想文を書くことは楽しいことだ、と子どもたちに伝えたい。そして、できれば保護者の皆さんも一緒に感想文を書いてみてほしい。自分はこんなことを考えていたのか、と気付くはずだ。文章を書くことは、自己を客観視し、新たな自分を見いだす手段だ。楽しんでほしい。








