夏休みも終盤。宿題が気になる子どもたちや保護者も多いだろう。やっかいなのが読書感想文。「何を書けばいいか分からない」「どう書けばいいか分からない」。そんな声にお答えすべく、岐阜新聞記者が文章の書き方のこつをお伝えしたい。ポイントは三つ。
かんたん検索! 岐阜県・東海のイベント お出かけ情報総合サイト「ぎふっと!」(1)一つの文章を短くする。(2)主語と動詞を近づける。(3)設計図をつくる(中見出しをつくる)。
分かりにくい文章とは?
そもそも分かりやすい文章とはどういう文章なのか? それを考えるため、逆に分かりにくい文章について考えたい。次の文章を読んでほしい。
この文章は分かりにくい。なぜ分かりにくいのか。まず文章が長い。一つの文章なのに120字以上続く。主語と動詞のつながりも悪い。「踊りの輪を広げている」のは、「それぞれの国や地域に住む岐阜県人」。だが、間に「シンプルな振りや特別な衣装も不要という郡上おどりの気軽さもあって」という文章が入っている。「広げている」に目が到着する前に余計な情報が脳みそに入る。意味が混じるから分かりにくい。
「郡上おどりの精神が共感を得られるので広がっていると考える人もいる」もよくない。「得られる」「広がっている」「考える」という動詞が続くが、それぞれ主語が違う。主語が違う動詞が続くので混乱する。何を得ているのか? 何が広がっているのか? 考えるのはだれか?
動詞にはパワーがある
この例文から「分かりにくさ」の要因は二つ挙げられる。
まず、一つの文章が長いと分かりにくい。一つの文章の中に複数の意味が入るリスクが高くなる。例文をもう一度見てみよう
この120字を超える一つの文章の中には四つの意味がある。「郡上おどりが世界各地で楽しまれている」「それぞれの国や地域に住む岐阜県人らが中心となって、郡上おどりの輪を広げている」「シンプルな振りや特別な衣装も不要という郡上おどりの気軽さが世界で広がる理由の一つではないか」「郡上おどりの精神が共感を得ていると考える人もいる」。では、分けてしまおう。
主語と動詞が離れているのもよくない。動詞にはとても力がある。文章の意味を決めるパワーがある。動詞は主語と対の言葉だ。動詞は主語とタッグになって初めて本当の力を発揮する。離れていると意味が弱まる。できるだけ近くにおいてあげよう。
(1)一つの文章を短くする。(2)主語と動詞を近づける。この二つを意識して書き直してみた。
この二つの文章を書いたのはどちらも私なので、正確な評価は難しい。が、私は書き直した方が分かりやすいと思う。(1)一つの文章を短くする。(2)主語と動詞を近づける。この方法は文章に含まれる意味を整理し、強化している、と言える。







