新型コロナウイルスのさらなる感染拡大に備え、岐阜県は6日、各務原市の県保健環境研究所に導入する全自動PCR検査装置「cobas(コバス)8800」を報道陣に公開した。同等の処理能力がある装置の導入は都道府県では初めてで、県内の検査能力は、1日当たり約800件増えて民間検査も含めると1万3570件に拡大する。運用は今月中旬から。
装置はロシュ・ダイアグノスティックス社(東京)製で、導入費は約1億円。県と岐阜市を合わせた県内の行政検査数はこれまで300件だったが、1080件に増える。
同研究所によると、現在は職員4人が手作業で検査を行い、結果判定まで3時間半から4時間程度かかっていた。第3波の1月中旬には、最大605件を検査。職員は12時間以上も検査に費やすなど、負担が課題となっていた。
コバスでは、検体の遠心分離など手作業による一定の前処理は必要だが、検体をセットしてからは、試薬による検査や結果が出るまでの全ての工程は自動となる。1回の稼働で最大96件を処理し、職員の作業時間は30分程度に短縮される。また、自動での検査は職員の感染防止につながるほか、バーコードで検体を管理するため、取り違え防止にもなるという。
県では1年ほど前からコバスの導入に向けた調整を進めてきた。6日に視察した古田肇知事は「スピードと処理能力はかなり上昇する。フルに力を発揮していきたい」と話した。













