岐阜県不破郡関ケ原町の中心部にあり、東海道新幹線がまたぐ池です。夏から秋にかけてスイレンやコウホネが咲き、町民の憩いの場となっているほか、新幹線の撮影スポットとしても知られています。

 由来は龍(りゅう)女伝説のようです。町史などによると伝説は「毎夜、大蛇(龍)が19歳ほどの若く美しい女に化けて村内を横笛を吹いて歩いた。女は旧家の椀(わん)を借りたが、返す時、必ずその椀は生臭かった。古老が怪しみ、大蛇が嫌う針を椀に刺して貸すと、大蛇は池から立ち去った」というものです。地区に伝わる雨乞い歌などでも歌われています。

 残されたとされる横笛と椀は、いずれも地元の八幡神社と法忍寺の宝物となっています。町史は「池は昔『十九屋(つづや)』といっていたが、この伝説が喧伝(けんでん)されてから『十九女』となった」と解説しています。

(『角川日本地名大辞典』などを参照)

【答え】つづらいけ