高山濃飛バスセンターに到着したJR東海バスの高速バス。側面にツバメのマークが入る=高山市花里町

 先月下旬、岐阜県下呂市の下呂温泉街をねぐらにしたツバメの様子を取材して、市街地の電線に集まるツバメの様子に圧倒された。ツバメは乗り物とも縁があり、今でも飛騨地域でその一端に触れることができる。

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 渡り鳥のツバメは、春から夏にかけて日本にやってきて、人家の軒先などに作った巣で子を育てる。子育てを終えたり、巣立ったりしたツバメはねぐらをつくり、秋になると台湾や東南アジアなど南方に渡っていくという。電線上のねぐらは、同市萩原町でも数年前から確認されていたが、下呂温泉街のものは今年初めて確認された。日が沈むころに集まり、電線に車庫入れのように等間隔に並んだのには驚いた。

 ツバメは、旧国鉄のシンボル的存在だった。戦前の東海道線の特急の名称の一つが「燕」。戦後は「つばめ」で、東海道・山陽新幹線の延伸で運転区間を東海道線から山陽、九州方面に変えていき、山陽新幹線が博多まで延びた1975年に運転を終了。92年にJR九州の特急として復活し、今では九州新幹線の列車名となっている。

 国鉄バス、その後継のJRバスの車体にもツバメのマークが付いている。国鉄バスの路線は、飛騨地域では旧荘川村(現高山市)や白川村に路線があった名金線(2002年秋廃止)が思い出される。

 一方、名古屋と高山を結ぶ高速バスは、濃飛バスや名鉄バスとともにJR東海バスが運行している。新型コロナウイルス感染拡大の影響で以前より本数は減ったものの、今でもツバメのマークを付けた青いバスが高山駅前までやってくる。