医師の勅使河原志保さん(右から2人目)から食品に含まれる塩分量について教わる児童=中津川市阿木、阿木小学校

 岐阜県中津川市は、塩分の取り過ぎを避けて病気を防ぐ減塩プロジェクトを阿木地区で始めた。小中学生を対象に食育を進め、家庭内に減塩の意識を広げる。名古屋大と連携して4年間取り組み、効果を検証する。

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 市によると、血圧の高い市民が多く、脳卒中患者の割合は県内の他市町村に比べて高い。阿木地区の住民は808世帯、2085人(9月末現在)。3歳児健診で約30%の子どもが塩分を取り過ぎていることが分かったほか、特定健診で血圧の高い成人の割合が市平均を2ポイント上回ったことなどから、モデル地区と位置付けた。

 重点的に取り組むのが小中学生を対象にした出前授業。子どものうちに減塩を意識した食事に慣れ、一生の生活習慣とすることを目指す。先月からは、名古屋大から派遣された阿木診療所の医師勅使河原志保さんを講師に迎え、阿木小学校の全児童97人を対象に授業を始めた。

 今月4日は「生活習慣病と減塩の関係」をテーマに5、6年生向けの授業があった。児童は1日の摂取量の目安となる塩が入った袋を手に取り、食品に含まれる塩分量や栄養バランスに配慮した給食について学習。上手な塩分の取り方を教わり、「おいしく楽しく食べる」食生活の実践法を考えた。児童は「塩分を取り過ぎるとどんな病気になるか分かった」「塩分の量を調整して食べることを心掛けたい」と、日頃の食生活を見つめ直した。

 今後は住民対象の出前講座や減塩レシピの配布などを通じて減塩の普及啓発を図る。また調査の協力を得た小中学生とその家族約70世帯250人を対象に検尿や血圧測定、食事頻度調査を定期的に行い、数値の変化や教育による予防効果を調査する。市健康医療課の担当者は「子どもから家庭、地域へと広げ、市民の健康づくりの推進につなげたい」と話す。