恵那山

 Q.高速道路料金の休日割引が再開したので中央自動車道を使って11月に岐阜県中津川市に遊びに行きました。印象に残ったのが恵那山(標高2191メートル)です。紅葉した山がきれいでした。それで気になったのですが、どこから眺めると特にきれいに見えるでしょうか。一押しの眺望スポットはありますか。(岐阜市・60代男性会社員)

◆馬籠や苗木城跡からの風景が◎

 A.中津川市街地から見ると、恵那山は南側に位置します。市民に聞くと「当たり前の景色で、考えたこともなかった」という人が大半。そこで、恵那山の風景画を数多く描く市美術家協会顧問の笠木茂さん(87)に聞きました。

 恵那山は長野県飯田市や愛知県春日井市などからも見えますが、上空から見るとT字型になっており、山の姿は場所によって形が違うそうです。中津川市街地から見えるのはT字の横棒を正面にした山並みで、手前に前山(標高1351メートル)もあり、複雑な見え方をすると解説します。

 絵画として前景を入れ、うまくまとめることができる写生地は意外に少ないそうです。そんな中で、笠木さんが一押しするのは、恵那山の麓までよく見える馬籠からの風景。若い頃は馬籠宿の町並み越しに恵那山をよく描いたといいます。町並みは大きく変わったものの、今でも毎年何度も馬籠に足を運び、恵那山を描いているそうです。

 中津川市観光課が一押しするのは、苗木城跡からの眺望。恵那山麓に広がる町並みと、木曽川を一緒に望む雄大な景色が特徴の眺望スポットです。小型無人機ドローンで撮影した風景は、市の顔として広報ポスターなどでもよく使っています。

 笠木さんは「市内の民家の庭からでも、良い風景はたくさんあるはず」とも話してくれました。市民それぞれに愛する恵那山の姿がありそうです。