赤い屋根の木造駅舎が風情あるJR高山線の駅です。高山駅から北に4・6キロ。高山線全通の1934年10月、当時の大野郡上枝村下切に開設されました。71年以降は無人駅となっています。「難読駅名」といえるでしょう。

 澤井泰著「高山線の全駅乗歩記(のりあるき)」では、「ホズエが穂末、枝の先端を意味するとの説は、高山盆地の北端に位置する当村と合致する」としています。

 この難読を巡って、昨年12月に“事件”がありました。ニセ電話詐欺の容疑者とみられる男が地元タクシー会社に配車を依頼する電話をした際、「ほずえ」ではなく「うええだ」と間違えるなどしたため、不審に思った営業課長が機転を利かせて着信番号を控え、高山署に連絡。男は詐欺容疑で逮捕されました。上枝駅が「うええだ駅」との読み方だったら、こうはいかなかったかもしれません。

【答え】ほずええき