得意、不得意の差が「結果」として出てしまうのがおむつ交換。介護老人保健施設西美濃さくら苑では「理論的に正しくあてられるようになってもらいたい」との思いから、昨年、おむつメーカーの担当者を10回ほど招き、講習会を行いました。

おむつメーカーの担当者(左)が、職員が利用者のおむつ交換をする様子をチェック=揖斐郡池田町田中、西美濃さくら苑

 当初はリーダー職のみが受講する予定でしたが、現場職員からの要望に加え、事務職員からも「購入等は事務が行うため、おむつについて正しく知っておきたい」という意見が出たことから、結果的に全職員が受講して「TENAマイスター認定」を取得しました。

 石原定江看護介護師長は「身体に合ったサイズ、吸収量のものを正しく着けることができるようになったことで、以前ほど『漏れた』という話は聞かなくなりました。また、交換の際はカーテンをしっかり閉めて利用者の尊厳を守るということも今まで以上に徹底されるようになりました」と介護の質の向上への手応えを話しています。