安八郡輪之内町と岐阜市、羽島市で特別養護老人ホームを運営する信輪会は、留学生の介護福祉士取得のサポートに力を入れています。留学生は施設でアルバイトしながら日本語学校と三重県の介護福祉士養成校でそれぞれ2年ずつ学びます。3期生4人は1月に介護福祉士国家試験に挑み、3月に専門学校を卒業しました。

介護福祉士養成校の卒業式に出席したフィリピンからの留学生とサポートした信輪会の田中信成理事長(左から3人目)=三重県四日市市、四日市福祉専門学校

 ハピネスビラで働くフィリピン出身のカンパネロ・アルファ・フエゴさんは母国に2人の子どもを残して来日。「日本語が難しかったけれど、先生も施設の職員も優しく励ましてくれて何とか乗り切ることができました」と振り返ります。子どもたちと日本で暮らすことを視野に入れ、春からは正職員として仕事を続けます。

 ハピネスビラの坂口しほ施設長は「授業は午後からでしたので、夜勤明けに登校するなんてことも珍しくありませんでした。めげることなく卒業できてすばらしい」と門出を祝っています。