スポーツ庁が24日に公表した2021年度の全国体力・運動能力、運動習慣等調査(全国体力テスト)で、岐阜県内の中学2年生の男女は全国平均を上回った一方、小学5年生の男女は下回り、例年と同様の傾向となった。学習以外でのスマートフォンやテレビの視聴時間が長い児童生徒は体力テストの結果が低下する傾向も見られた。県は運動機会や時間を確保しつつ、楽しみながら運動に親しむ取り組みを進める。

 調査は20年度が新型コロナウイルスの影響で中止となったため、2年ぶりの実施。対象は小5が363校1万7280人、中2は181校1万6383人。

 実技調査の8種目の合計点(各10点、80点満点)の平均値は、小5の男子は51・80点(全国37位)、女子は54・30点(同33位)、中2の男子は41・49点(同28位)、女子は48・84点(同31位)で、平均値、順位いずれも前回の19年度調査から下降した。

 本年度は、緊急事態宣言の発令などのため部活動は休止し、感染対策で強度の高い運動ができないなど、運動機会や時間が減少した。減少に比例して、学習以外でスマートフォンやテレビなどを視聴する時間が増加。視聴時間が2時間未満と2時間以上で比較すると、小5の男子を除き、2時間未満の児童生徒が体力テストの結果が高く、視聴が長時間になると結果が低下する傾向が見られた。

 県は、手軽に仲間と楽しむことができるアクティブ・チャイルド・プログラム(ACP)などの活動を導入した授業や、家庭でも短い時間で簡単に遊べる運動を実践するよう啓発するなど、運動の機会や時間の確保を目指す。県の担当者は「楽しみながら運動に取り組む時間を増やしていきたい」と話している。

【全国体力テスト】

 子どもの体力向上に関わる施策に生かすため、全国の小5と中2を対象に2008年度から始まった。実技は8種目で、握力、上体起こし、長座体前屈、反復横跳び、50メートル走、立ち幅跳びのほか、小5は20メートルシャトルランとソフトボール投げ、中2はハンドボール投げと、持久走か20メートルシャトルランのどちらかを選ぶ。運動や生活習慣も尋ねる。今回は21年4~7月、小5約103万人、中2約98万人に実施した。