福祉の現場では、利用者のため、地域のため、職員に元気いっぱいに自分らしく働いてもらうために、さまざまな工夫を凝らしています。新たな取り組みに挑む施設も多々。ニューチャレンジや自慢の取り組みをのぞいてみましょう。

高校生がインターンシップ

デイサービスセンターくつろぎでインターンシップをする清凌高校の生徒。利用者の若い頃にちなんだクイズを考えて出題した

 くつろぎグループ(本部・大垣市)が今年新たに始めたことは、高校生のインターンシップの受け入れ。清凌高校の卒業生が今春、デイサービスセンターくつろぎに就職をしたことが縁で学校側とのつながりができ、福祉保育コースの2年生3人を3日間受け入れることになりました。

 生徒たちは、利用者と話したり、機械浴に入ってみたり車いすに座った状態で福祉車両に乗ってみたりと、施設ならではの経験をしました。最終日にはレクリエーションを担当し、60年以上前に流行った曲などを調べて3択クイズにして出題。利用者らを大いに沸かせました。生徒らは「初日は利用者との会話が続かなかったけれど少しは慣れて自信になりました」「施設に来ること自体が初めて。介護職員になるという将来の夢に一歩近づけたのでは」と手応えを感じていました。

 同グループの川口さんは「高校生に興味を持ってもらえることは活力になります。職場について見つめ直す良い機会にもなり、職員のモチベーションアップにもつながりました。今後も積極的に受け入れていきたい」と話しています。