現新2人が立候補を表明している岐阜市長選(30日告示、2月6日投開票)で、現職の柴橋正直氏(42)=自民、立憲民主、公明、国民民主推薦=が6日、年が明けて初めて市内で街頭演説した。対抗馬の市民団体代表で新人の丹原美穂氏(67)も4日から連日、市役所前や岐阜駅前でマイクを手に訴えている。投開票まで1カ月となり、両陣営は選挙モードに突入している。

 柴橋氏は6日午前7時30分から約1時間、岐阜市早田の忠節橋北交差点の角でマイクを握った。「市長」と書かれた黄緑色ののぼり旗を持つ支持者2人の間に立ち、車で通勤する市民らに向かって「岐阜市に移住する人が増え始めた。変化を実感してほしい」などと訴えた。

 新型コロナウイルス感染が再拡大し始め、人を集めた政治活動が難しくなる可能性が出てきたことについて、柴橋氏は取材に「感染状況を見定めながら、取り組みの仕方を柔軟に変えていく」と話した。

 街頭演説は6日で3日連続となる丹原氏は午後5時から約30分間、岐阜市橋本町のJR岐阜駅前で支持者10人と臨んだ。自身の選挙スローガン「市民一揆」と書かれた旗やプラカードを掲げ、「暮らしを守るために、みんなで政治を変えていきましょう」と声を張り上げた。

 連日の訴えは「知名度不足を何とか補いたい」との思いから。コロナの感染拡大に関し「緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の発令時は、街頭演説や集会を見合わせざるを得なくなるかも」と気をもんでいた。

 市民の関心度には濃淡があるようだ。みんなの森ぎふメディアコスモス(岐阜市司町)を訪れた男性会社員(65)=同市領下=は「今回は頑張ってほしい人がいる。母も連れて1票を入れに行く」ときっぱり。一方、岐阜駅前を通り掛かった無職男性(64)=同市松山町=は「候補者が乱立した前回市長選と比べ今回は緊張感がない。周りの関心も今までにないくらい低いように感じる」と話した。