笠松での最終戦を制覇し、LJS総合優勝に輝いた木之前葵騎手

 葵スマイルがはじけた。ゴールの瞬間「やったー」と大興奮、女王の座と飛騨牛のゲットで喜びを爆発させた。
 
 女性騎手だけで華麗に熱く火花を散らす「LJSレディスジョッキーズシリーズ2023」最終ラウンドが8日、笠松競馬場で行われた。4年前、深沢杏花騎手がデビューしたおかげで、笠松でもLJSのレースを初めて開催することができた。

 盛岡ラウンド1位の木之前葵騎手(愛知)が3着と1着で総合優勝に輝いた。4日前には笠松でゴールドシップ産駒の白毛馬アオラキにも騎乗。アイドルホースの「アオラキ効果」もあってか、幸運が舞い降りたかのような優勝となった。2位に佐々木世麗騎手(兵庫)、3位には浜尚美騎手(高知)が粘り込んだ。

表彰式で飛騨牛(副賞)のボードを手にした(左から)佐々木世麗騎手、木之前葵騎手、浜尚美騎手

 ■「温泉&焼き肉パワー」健在、いい流れで2勝目

 表彰式で3人は賞金(優勝は50万円)と副賞の岐阜県産品「飛騨牛」(ステーキ、焼き肉、しゃぶしゃぶ用)のボードを掲げて歓喜に浸った。盛岡ラウンドでは宿泊先でリフレッシュ。「温泉&焼き肉パワー」を発揮して勝利を挙げた木之前騎手と浜騎手。笠松でもいい流れで好騎乗を見せた。

 ファンからは「飛騨牛ゲット、すごくうれしそう」との声も飛び、3人は賞金や副賞のボードを掲げて満面の笑み。厩舎スタッフやジョッキー仲間と岐阜グルメ最高級の味を堪能していただきたい。

7Rで1着ゴールを決めたハナテと佐々木世麗騎手(左から2人目)

 ■第1戦、佐々木世麗騎手が差し切りで1着

 LJS2023には8人が参戦し、盛岡ラウンド2戦(昨年11月)と笠松ラウンド2戦の合計ポイントで競った。ジョッキーという過酷な職業を、毎日命懸けで淡々とこなす頼もしい女性たち。みんな負けん気が強く、時には男性陣を圧倒する果敢な騎乗を見せる。背中を押してくれるファンの声援の力は大きく、笠松ラウンドのスタンドでも熱戦を盛り上げた。

 好天に恵まれた笠松第1戦の7R(C級特別、1400メートル)は実力接近で波乱含み。佐々木世麗騎手(兵庫)騎乗の4番人気・ハナテ(加藤幸保厩舎)が2番手から差し切り勝ち。2着に関本玲花騎手(岩手)、3着には木之前騎手が人気薄馬で追い込んだ。

7Rを勝ったハナテと佐々木世麗騎手(右)

 ■佐々木騎手「2番手につけられ、馬が強かった」

 勝った佐々木騎手は「落ち着いて乗れ、いい感じの手応えで抑えながらでも前に行けた。外枠のおかげで砂もかぶらなく、2番手につけられて馬が強かった」とリズミカルに騎乗。加藤幸保調教師も「いつ勝ってもおかしくない状態。流れに乗った競馬ができれば」と送り出したが、その通りの勝利となった。

 ■けがから復帰の関本玲花騎手、いきなり2着

 2着の関本騎手は地元・盛岡ラウンドをけがで欠場。笠松が復帰戦となった。4Rでも騎乗があり「半年ぶりなんで距離感とかが戻っていなくて、ゲートの中で心臓バクバクでした。でも出ちゃえば緊張はなくなった。まだ初日なんでうまくいかなくて」というが、結果は7番人気で中団から追い上げて2着と好騎乗を見せた。

笠松で復帰し、2着に入った関本玲花騎手

 ■3着・木之前騎手「おいしいディナーを味わいたい」

 3着の木之前騎手は「ゲートでトモ脚を滑らせちゃって、最後方からになったが、向正面から動かしていこうと。2着はあるかなあと思ったが、しまい垂れちゃった。次で決まるので頑張ります」と闘志。「前回・盛岡では温泉と焼き肉パワーで首位に立ちましたね」と好調さの秘けつを突っ込まれると、「きょうのご飯は楽しみ。おいしいディナーを味わいたいです」と優勝賞金も聞きながら「成績次第なんで頑張ります」と気合乗り十分だった。

 盛岡で総合2位につけて、2番人気で挑んだ浜尚美騎手は4着。「もう少し主張して前めにつけたかった。しまいは脚を使ってくれたんで、悔しいですね。一つでも上の着を目指して総合3位までには残りたい」と意欲を見せた。

7R、追い上げて5着と健闘した深沢杏花騎手

 ■深沢杏花騎手5着、末脚最速も届かず

 地元笠松の深沢杏花騎手は3番人気のニホンピロジャック(川嶋弘吉厩舎)で5着だった。放牧明けの降級馬で、追い切りにも乗って仕上げた。4コーナー最後方で回り、最後の末脚に懸けてラスト3Fはメンバー最速の39秒2で伸びてきたが、勝ち馬には2馬身余り届かず。久々の実戦で惜しい競馬となった。

 人気を上回る着順とはならず、深沢騎手は悔しそうな表情で装鞍所に戻ってきた。この開催の馬場状態は逃げ切りが多く、タイムも速く前残りが目立った。1着ハナテとは0秒4差。脚を余した感じでこの着差なら、道中もう少し前めにつけていれば突き抜けていたかも。

サインを求めるファンと交流する深沢騎手ら

 ■ファンと交流、騎手ら色紙などにサイン

 5R後にはファンの前で騎手紹介式も開かれた。マイクロバスから登場した8人の女性ジョッキーがゴール前に勢ぞろい。1人ずつ紹介され、記念写真の撮影が行われた後、色紙のほか「推し騎手」の写真などを手にしたファンとの交流タイムがスタート。深沢騎手や関本騎手らは懸命にペンを走らせ、直筆サインをゲットしたファンと笑顔で交流。ラチ沿いは和やかなムードに包まれた。

9R、ヨーコマイラヴで1着。総合Vを決めた木之前騎手

 ■第2戦は木之前、宮下瞳騎手ワンツー

 第2戦の9R(B級特別、1400メートル)はLJS最終戦。木之前騎手の2番人気ヨーコマイラヴ(川嶋弘吉厩舎)が3番手から差し切り、勝利を飾った。

 神尾香澄騎手(川崎)騎乗の芦毛馬ニャーがハナを切ったが、3コーナーでヨーコマイラヴが一気に先頭を奪った。最後の直線でも楽な手応えでそのまま押し切り、木之前騎手の総合Vが決まった。好位にいた宮下瞳騎手が2着で、名古屋の女性2人が川嶋厩舎の馬でワンツー。3着に佐々木世麗騎手が追い上げて総合2位となった。

LJS笠松ラウンドに参戦した8人の女性ジョッキー

 ■総合順位(LJS盛岡・笠松の合計ポイント)

 ①木之前葵(愛知)87P②佐々木世麗(兵庫)75P③浜尚美(高知)62P④中島良美(浦和)46P⑤宮下瞳(愛知)42P⑥神尾香澄(川崎)35P⑦深沢杏花(笠松)35P⑧関本玲花(岩手)30P
 ※⑥⑦の同点は、第4戦の着順上位者を優先

9Rを勝ったヨーコマイラヴと喜びの木之前騎手

 ■木之前騎手「女性騎手みんなで頑張りたい」

 1着2回と3着、4着で総合Vに輝いた木之前騎手。笠松では1戦目を終えて佐々木騎手に抜かれたが、最終戦で差し返して逆転した。

 先行力があるヨーコマイラヴとの歓喜のゴール。「絶対に勝ちたかったんで良かった。前へ行きたかったが、ハナの後ろで競馬をしようと。内をちょっと空ける馬場状態ですが、馬も勢いが良かったんでそのまま行っちゃいました。最後の直線では余力があったし、余裕でした。『やったー』という感じですごくうれしかった」

 「盛岡でも勝って暫定1位だったんですが、きょうの出馬表を見て『アッ、チャンスありそうだ』とわくわくして楽しみにしていた」。レースでは「気持ちがすごく出てたのかなと。いつもの癖で『ハーイ』とか、ついつい声が出ちゃって。自分に気合を入れているんです」と総合Vの喜びをかみしめていた。

1着が木之前騎手、2着は宮下瞳騎手で名古屋勢のワンツーとなった

 ■宮下騎手、地方通算1200勝を達成

 スタートから2番手をキープし、2着に食い込んで意地を見せてくれた宮下騎手。総合5位で「けがなく終えられて良かった。成績は良くなかったが、(LJSでは)みんなに楽しんでもらえるレースができたのでは」と女性ジョッキー8人が無事完走できたことを喜んだ。

 表彰台は逃した宮下騎手だが、3Rでは日本の女性騎手で前人未到の地方競馬通算1200勝を達成した。1番人気のジェッター(牝7歳、藤田正治厩舎)に騎乗し、逃げた深沢騎手のルクスマイティーを最後の直線で差し切り。笠松では今年3勝目。節目の勝利に笠松、名古屋のジョッキー仲間らと口取り記念撮影を行い、笑顔の輪が広がった。

3Rでは、ジェッターに騎乗し地方通算1200勝を達成した宮下瞳騎手(名古屋競馬提供)

 ■「けがなく、今後も乗っていきたい」

 「まさか1200勝もできると思っていなかったのでうれしいし、毎日馬に乗っているのが楽しいです。今後どのくらいまで続けられるか分からないですが、乗れるまで乗っていきたい。これからも一生懸命けがのないよう頑張りますので応援よろしくお願いします」と喜びの声。2021年11月、1000勝の大台突達成後も勝利を積み重ねてきた名手。重賞は6勝で、このうちポルタディソーニとのコンビで秋の鞍など4勝を飾っている。

 ■佐々木騎手「あー、悔しい。勝ちたかった」

 最終戦は1番人気馬で中団から伸び切れず3着。総合2位の佐々木騎手は「残念です。2戦目も1着を狙って頑張ったんですが。葵さんの後ろにつけて、もう少し早めに仕掛けて4コーナー手前で先に出せたら良かった」と総合Ⅴを逃し悔しがった。

 ゴールでは「葵さんが前に見えた。自分は3着で、葵さんが優勝だなあと」。兵庫での勝ち星は昨年を上回っており「(冬場に開催された)姫路は乗りやすくて好きです。笠松は園田とあまり変わらない感じで良かったです」。最後も「あー悔しい、勝ちたかった。来年こそは優勝できるよう頑張ります」ともう1段上へ意欲を示した。

LJS笠松ラウンドを華やかに盛り上げた誘導馬のウイニー

 ■関本騎手「笠松で乗れて良かった」

 1年前のLJSでは女王の座をゲットした関本騎手。笠松2戦目も7番人気馬に騎乗し、5着に追い上げた。「けがをして、盛岡ラウンドでは自分も乗りたいなあと見ていた。本当は短期騎乗でこっち(笠松)に来たかった。1日だけになったが、笠松で乗れて良かったです」と。来年以降、チャンスがあれば期間限定騎乗でまた笠松に来てくれそうだ。

 この日の誘導馬はウイニー君で、華麗な装いでLJSを盛り上げ。乗り役の塚本幸典さんと返し馬に向かう競走馬を見送った後、ラチ沿いを駆け抜けると「速いなあ」と驚くファンも多くいた。

 ■深沢騎手無念、前残りの展開で末脚不発

 深沢騎手の2戦目は騎乗馬に恵まれず8番人気。またも最後方からもつれ待ちとなったが、前残りの展開で末脚は不発。8着に終わった。盛岡ラウンドでは1戦目のスタートで落馬するアクシデント。2戦目は3着と健闘。待望の笠松ラウンドではいいところを見せたかったが、差しタイプの馬2頭で上位進出はならなかった。

 2戦とも3着に入れず、非常に悔しい思いをしていたようで、最終レース後に話を聞くことはできなかった。それでも「レディス」はヤングジョッキーズシリーズのように「5年で卒業」などのルールはない。2年前の総合4位が深沢騎手の最高成績。来年以降も騎手を続ける限り、いつか優勝のチャンスが巡ってくる。

国際女性デーにLJS総合Vを飾った木之前騎手を祝福する野田聖子衆院議員(中央左)

 ■「葵ちゃん、おめでとう」

 表彰式ではファンから「葵ちゃん、おめでとう」の声が飛び、お立ち台へ。「すごく勝ちたくて、感情が出てるレースだったかなあと。しまいは垂れてもしょうがないと、馬には勢いで最後まで頑張ってもらった。このような(LJS)場をつくっていただき、とても感謝しています。これからも女性騎手みんなで頑張りたいのでぜひ応援してください」とファンに呼び掛けた。

 ■国際女性デー、野田聖子衆院議員も祝福

 この日、3月8日は「国際女性デー」でもあり、女性活躍担当相などの経験がある野田聖子衆院議員が来賓として表彰式に出席。女性ジョッキーたちの奮闘ぶりをたたえた。

 「おめでとうございます。地元岐阜でのLJSのレースを拝見しました。皆さんの強さと笑顔で多くの競馬ファンを魅了させてください。笠松競馬は、女性雇用プロジェクトとしてトレーラーハウスで着替えなども伸び伸びとできるようになり、女性の皆さんの活躍のため頑張っている競馬場です。応援お願いします」とメッセージを伝えた。木之前騎手ら1~3位の3人に賞金パネルを授与。表彰式を盛り上げた。

トークショー&予想会などで笠松競馬を盛り上げた細江純子さん

 ■細江純子さん「貫ちゃんは笠松の星」「女性、明るくキラキラ」

 場内特設ステージでは、JRA元騎手で競馬評論家の細江純子さんのトークショー&予想会も開かれ、多くのファンが集まった。細江さんの騎手時代の写真集を持ったファンもいて、司会の長谷川満さんが早速、手にして注目。新幹線が遅れたことからトークも脱線気味だったが、地元出身の田口貫太騎手の話題になって軌道修正。「貫ちゃんは笠松の星でもあり、かわいいですね」とファンをほっこりさせた。

 女性ジョッキーについては「私たちの時代と違って、いまの子たちは明るくキラキラしていて、男の子に対して『大河』とか呼び捨てにしてすごいなと。うらやましいですね」と時代の流れを痛感。「それも藤田菜七子ちゃんの活躍のおかげ。責任感を持って頑張ってきて、女性騎手が4キロ減から乗れるようになってすごいな」と国際女性デーに合わせて、競馬界の女性史についても熱く語った。9Rのパドック解説やLJS表彰式では花束のプレゼンターも務め、盛り上げた。

この日、24歳の誕生日だった渡辺竜也騎手(右)と鞍磨きに励む長江慶悟騎手

 ■渡辺騎手の誕生日も祝福

 笠松競馬場で初めて行われたLJS。前日、渡辺騎手は「レディス見るのを楽しみにしています。同期の女の子はいないですが、杏花ちゃんには笠松の代表として頑張ってほしいですね。世麗ちゃん推しでもあるんで、ともに頑張ってもらいたい」とエールを送っていた。

 LJS開催日が24歳の誕生日であることを知っていた女性騎手には「おめでとうございます」と祝福された渡辺騎手。1R、4Rに続いて女性3人が参戦した最終10Rもきっちり勝って、笠松リーディングとしての存在感を猛アピール。

 お隣には6Rでこの日の騎乗を終えた長江慶悟騎手の姿も。最終レースまで馬具の鞍磨きに職人のように励んでくれ、とても丁寧で好印象だった。プロ野球開幕も迫り、佐々木朗希投手そっくりぶりにも磨きがかかっており、テレビ再出演も待ち遠しいが、オファーはまだないようだ…。

 ■トレーラーハウス、女性騎手らも利用

 国際女性デーについて木之前騎手は「すごくいい日にレディスやるじゃん。来年もこの日にファイナルをやってほしいですね」と提案していたが、来年は土曜日でもあり、浜騎手が在籍している高知競馬とかが候補になるかも。

女性専用のトレーラーハウスをビクトリーポーズで紹介する木之前騎手

 装鞍所エリア前には女性更衣室・トイレ・休憩設備を完備した女性騎手、厩務員向けの専用トレーラーハウスが昨秋完成。女性の働きやすい環境を整備しようと笠松町がふるさと納税を活用、Dr.コパさんらが支援し新設された。
 
 この日は来場した女性騎手らも多く利用していた。総合Vを飾った木之前騎手はトレーラーハウス前でビクトリーポーズを決めたほか、5日間ぶっ通しのレースを終えた深沢騎手もハウス前での記念撮影に応じていた。その後は関本騎手や佐々木騎手と一緒に食事に出掛け、激戦の疲れを癒やしリフレッシュしたようだ。

 ■宮下騎手「仕事をしながら子育てできるよう協力を」

 国際女性デーということで、成績上位のジョッキーたちが「働く女性としてのメッセージ」も寄せてくれた。(NARインタビューより)

 2児のママでもある宮下騎手は「まだまだ女性がきちっと家に入って、子育てをするのが当たり前だという風習が残っている。女性でも私のように仕事をしながら子育てをやれる人もいるので、もう少し、周りの人が協力してくれる場をつくってもらえるとありがたいです」と女性が働きやすい環境になることを訴えた。

 木之前騎手「女性が働きやすい環境とは言いがたいですね。世間では育休があったりと進んでいっている。競馬場でもこれからどんどん良くなっていってほしい」

 佐々木騎手「日本はまだ男性が強いというイメージがある。競馬場でもこれだけ女性が少ないなか、どんどん活躍してきているんで、男性と半々ぐらいになる勢いで女性が増えて活躍できたらいい。(今春、兵庫で女性騎手がデビュー予定で)後輩ができるのでうれしい」

 関本騎手「(セクハラ、パワハラなど)女性的な問題もあったりするなか、間違った知識でああだこうだ言う人もいるので、いろいろと変わっていってほしいです」

LJSの7R、懸命に前を追う深沢騎手。13日の名古屋では鮮やかな差し切り勝ちを決めた

 ■「ノーアタック、ノーチャンス」深沢騎手、攻めて豪快差し切り

 「ノーアタック、ノーチャンス」(攻めなければ、チャンスはない)。これは2017年にインディ500で日本人初優勝を飾ったレーシングドライバーの佐藤琢磨選手が大切にしている言葉だ。

 自動車レースでもスピードやポジション取りが要求され、コーナーでの攻防が勝敗を分ける。競馬のレースにも通じることで、新刊「オグリの里2新風編」でも佐藤選手が語った「最短距離を真っすぐ走ること」の大切さを紹介した。深沢騎手はまだ22歳。積極的に挑戦を続けていけば、LJSでもいつか頂点を極めて歓喜のスマイルを見せてくれることだろう。

 13日の名古屋1R、深沢騎手は8番人気アイエススターで中団から大外一気、豪快に差し切ってハナ差の勝利。LJSでのもやもや感を吹き飛ばす痛快なレースで、厩舎関係者や笠松ファンを喜ばせる素晴らしいアタックとなった。


※「オグリの里2新風編」も好評発売中

 「1聖地編」に続く「2新風編」ではウマ娘ファンの熱狂ぶり、渡辺竜也騎手のヤングジョッキーズ・ファイナル進出、吹き荒れたライデン旋風など各時代の「新しい風」を追って、笠松競馬の歴史と魅力に迫った。オグリキャップの天皇賞・秋観戦記(1989年)などオグリ関連も満載。

 林秀行(ハヤヒデ)著、A5判カラー、206ページ、1500円。岐阜新聞社発行。笠松競馬場内・丸金食堂、ふらっと笠松(名鉄笠松駅)、ホース・ファクトリー、酒の浪漫亭、小栗孝一商店、愛馬会軽トラ市、岐阜市内・近郊の書店、岐阜新聞社出版室などで発売。

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