春季岐阜県高校野球大会西濃地区大会は2日、大垣北公園で1位決定戦が行われ、大垣日大が延長タイブレーク十一回の激戦の末、5―2で大垣商を破って、地区1位となった。エース権田結輝が2失点完投、打線も大垣商左腕トリオから12安打を放ち、故障欠場していた2年片野瑛敬が十一回に勝ち越し2点二塁打を放つなど高橋正明新監督率いる新生大垣日大が投打とも順調に県大会を迎える。

 ◇エース権田が順調な成長アピール

 昨年、春夏連続出場のキーマン絶対的エース山田渓太を受け継ぐ今年の大垣日大のエース権田。秋季大会では制球が不安定で先発せず、2試合で5回を継投したのみで、チームは準々決勝で中京に敗れた。「あの悔しさは味わいたくない」と冬場の過酷なトレーニングで下半身を徹底的に鍛え、ポスト山田の証しとなる背番号1を勝ち取った。

大垣日大×大垣商=11回2失点と力投した大垣日大のエース権田結輝=大垣北公園

 シーズンインは必ずしも順調ではなかった。練習試合解禁日には...