「東京まで朝一番で行かないと!」。そんなとき、さて何時に着けるのか。岐阜県内各地から東京への公共交通機関での到着時間を調べてみました。午前8時台から正午すぎまでと、4時間以上の差が出ました。名古屋発の始発の東海道新幹線に間に合うのはどのあたりまででしょうか。北陸新幹線の方が早いところも出てきました。調べてみると、鉄道があることによって生まれるメリットが垣間見えました。
今回は、岐阜県の21市と、各郡から1町村を対象に調査しました。鉄道がある市町村は代表的な駅、鉄道がない市町村は中心となるバス停から、東京駅への時刻を調べています。対象市町村と駅・バス停は末尾に記載します。(時刻は平日。2024年6月現在)
▽最速は8時3分着
岐阜県内から最速で東京駅に到着できるのは午前8時3分。東海道新幹線の「のぞみ」498号が運転される日は、この時刻に到着できます。名古屋始発の東海道新幹線の東京行きの列車は名古屋6時20分発の「ひかり」630号。運転日が限られる「のぞみ」498号は名古屋6時28分発ですが、途中で「ひかり」630号を追い抜きます。「ひかり」630号の東京着は8時15分です。
「のぞみ」498号に間に合う交通機関があるところが「岐阜県内から最速で東京に行けるところ」になります。今回の調査では、岐阜、各務原、瑞穂、大垣、美濃加茂、多治見の各市と羽島郡笠松町がこれに当たります。岐阜、瑞穂、大垣の3市はJR東海道線の同じ列車からの乗り継ぎ。美濃加茂、各務原の両市はJR高山線の岐阜行き始発列車からの乗り継ぎです。多治見市はJR中央線の多治見駅の名古屋行き始発列車から。笠松町については、名鉄名古屋本線で名鉄名古屋まで出て乗り換えです。
▽8時12分着は4市
続いて8時12分到着。羽島、山県、瑞浪、土岐の各市です。瑞浪、土岐の両市は、JR中央線の瑞浪始発の名古屋行きの電車で東海道新幹線へ乗り換え。山県市は岐阜バスと東海道線、東海道新幹線の乗り継ぎになります。
市内に東海道新幹線の岐阜羽島駅がある羽島市。岐阜羽島から東京への始発は7時5分発のひかり634号で、この列車の東京着は9時9分。その前に、名鉄竹鼻線の始発電車と名古屋本線を乗り継いで名古屋で乗り換えることで、8時台前半の東京着が可能となります。...