御母衣ダム

 岐阜県大野郡白川村を北流する庄川左岸にあります。御母衣ダム=写真=で知られた地ですが、ダムは厳密にいうと牧という字(あざ)にあり、「御母衣」は下流側です。

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 当地にあった小さな池が由来とされています。濁った水の池だったことから、ぬかるみを意味する未曽漏(みぞろ)や美土路(みどろ)が転じたと考えられています。京都北部の深(み)泥池(ぞろがいけ)と同様です。

 ダムの型式を知ると由来に近づけます。御母衣ダムは岩や土砂を積んだロックフィルダムですが、これは当地の地盤が軟弱だったため採用された型式です。村内には三方崩という小字(あざ)や、三方崩山(2059メートル)もあります。濁り水の池、というのも納得です。

 しかしなぜ「母」の文字が入るのでしょうか。調べると、白山を開いた泰澄が当地に大切な衣を忘れ、後に母親が持ち帰ったことから「御母衣」になったという説もありました。

【答え】みぼろ