やりがい聞いてみました

ユニットケアにやりがい
稲葉さん(特別養護老人ホーム燦燦・岐阜市) 

日々、利用者のことを「家族のように大切な人」と思って、丁寧な対応を心掛けている稲葉さん=岐阜市鏡島南、特別養護老人ホーム燦燦

-介護職員になったきっかけは。

 これまで非正規でいろいろな仕事をしてきました。介護職員になる前は自動車のエンジンの組み立て工場で働いていて、新型コロナウイルスの影響で部品が供給されなくなり、仕事が減ってしまったため、景気に左右されにくい仕事を探すことにしました。ちょうど、友人から介護職員になったという話を聞いたため、介護職に興味を持ちました。

 早速、友達が働いている施設の系列の有料老人ホームへ見学に行ってみたところ、利用者との関わり合いが楽しそうな仕事だと感じました。排せつ介助等が自分にできるのかと不安になったりもしましたが、有料老人ホームで働いてみることにしました。

-燦燦ではいつから働いていますか。

 1年ほど前からです。最初の施設で1年ほど働いたタイミングで、系列の通所施設に異動することになりました。レクリエーションの司会をしたり送迎をしたりという業務のある通所施設よりも、利用者とじっくり向き合う時間を作りやすい入所施設での仕事の方が自分には合っていると思い、転職活動をして燦燦を見つけました。

 燦燦は「ユニットケア」を取り入れていることに興味を持ちました。10人程の利用者を1つのグループとし、基本的に決まった職員が対応することで、自宅に近いアットホームな環境で生活できることが特長なのですが、利用者とコミュニケーションを取るのが好きなので、自分に合っていると思いました。また燦燦は、施設特有のにおいがなく、ロビーに水槽やソファがあっておしゃれな印象を持ったことも決め手でした。

-介護職のやりがいや大変なことは。

 「ユニットケアだから」という面も大きいとは思いますが、以前働いていたところよりも利用者との距離を近くに感じています。燦燦では各ユニットでご飯を炊き、みそ汁も作ります。家庭的な雰囲気の中、利用者と自然にコミュニケーションを図れることにやりがいや楽しさを感じています。

 利用者の体調等で、「昨日は良かったのに今日はどうして」と悩むこともありますが、それ以上に日々、「ありがとう」と言ってもらえることがうれしいです。

-目標は。

 国家資格の介護福祉士を取りたいです。働きながら目指す場合は実務経験が3年以上にならないと受験できないなどの決まりがありますので、2026年1月の試験での合格を目指します。

 働く上で、利用者のことを「家族のように大切な人」と思って接することを大切にしています。夜勤中は基本的に一人ですので不安になることもありますが、利用者を「自分の家族」と思うことで頑張れます。この気持ちは忘れずにいたいですね。

-職場の良い点は。

 上司や同僚は皆さん話しやすい方ばかりで、情報共有をしたり対策を一緒に考えたりしやすくありがたく感じています。希望休も必ず配慮してもらえています。動くのが大好きですので介護の仕事は自分に向いていると思います。雰囲気の良い今の職場で長く頑張っていきたいですね。