Q.岐阜県美濃加茂市長選と岐阜市長選がありましたが、どちらも、新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者は、投票所に行って投票できたと聞きました。本当ですか。(可児市・50代男性)

◆総務省が許可、選管に対応求める

A.本当です。総務省は、濃厚接触者による投票は「不要不急の外出には当たらない」として、投票所で投票できるよう対応を求める通知を都道府県選挙管理委員会に出しています。

 1月の美濃加茂市長選では「濃厚接触者でも投票できますか」といった問い合わせが複数あり、市選管は、手指消毒やマスク着用などの基本的な対策を求め、持参の筆記用具が使えることなどを伝えました。広報やホームページでも周知し、投票所では換気など通常の対策を徹底した上で、特別な対策は取りませんでした。濃厚接触者が何人投票に訪れたのかはカウントしていません。感染者が自宅や宿泊療養施設から郵便で投票できる「特例郵便等投票制度」は3人が利用しました。

 今月6日の岐阜市長選でも、問い合わせは複数ありました。市選管は、投票所で濃厚接触者との申し出があった場合は、その人だけを中に入れるなどの対応を想定していましたが、実際に申し出はありませんでした。関係者は「プライバシーに関わることを自ら申し出る人はあまりいないのではないか」と話しています。「特例郵便等投票制度」の利用者はゼロでした。

 総務省の通知について、美濃加茂市長選の立候補者の陣営関係者は「選挙権は、どんな状況においても優先される権利という認識の表れ」と好感していました。一方で、有権者からは「感染が怖いから投票に行くか迷っている」との声もありました。期日前投票を活用するのも一つの方法ですが、今後はネット投票など時代に即した投票方法を探る必要性もありそうです。