総裁選で訴えたい主張を語る野田聖子衆院議員=7日午前、岐阜市内
仲間の議員と総裁選への思いを語る野田聖子衆院議員(中央)=7日午前、岐阜市内

 自民党の野田聖子元総務相(64)=衆院岐阜1区=は7日、岐阜市内で記者会見し、党総裁選(12日告示、27日投開票)出馬への決意を語った。立候補に必要な20人の推薦人は、現状で十数人が集まっており「(告示まで)残り5日。総裁選へのゴールを切りたい」と強い意欲を示した。人口減少を前提とした人中心の政策を掲げ「ダイナミックな政策転換のために汗をかいていきたい」と強調した。

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 会見では「ひと どまんなか」「うそのない政治」「すべての女性が社会の戦力」の三つの政策の柱を掲げた。「ひと どまんなか」は、2021年の前回総裁選で訴えた「こども まんなか」を発展させた人口減少への対応策と説明。急激な人口減に触れ「自民党は新しい国をつくるくらいの思いで、与党としての責任を果たさなければならない」と力を込めた。

 派閥の裏金事件を巡っては、関係した議員に政治倫理審査会への出席と弁明を求め、「約束の署名をしなければ党の公認を出さない」と強調。衆院選で比例代表の重複立候補を認めない考えも示した。

 推薦人確保のめどには「正直ベースで言うならいま一歩」と厳しい現状を説明。出馬についての最終的な結論は9日以降に出す考えを明らかにした。

 会見には渡辺猛之参院議員(岐阜選挙区)、大岡敏孝衆院議員(滋賀1区)が出席。野田氏が総裁選に挑戦するのは4度目で、前回総裁選に初出馬した。

 

 会見の要旨は次の通り

 【会見の趣旨】
 少し前に仲間から(推薦人20人が)射程圏内に入ったと思われると言われたこと、もう一つは野田聖子陣営の動きをしっかりとお伝えしたいと、今日、私という政治家を産み育ててくれたふるさとの岐阜から(告示まで)残り5日となった総裁選への(出馬という)ゴールを切りたいと会見の場を持たせていただいた。
 【総裁選への思い】
 4回目の挑戦。ややもすると自民党は男性の政党と認識されてしまいがちだが、私もここ岐阜で皆さんの力を借りて32年、国会議員を務めてきた。自民党のマイノリティーの代表だと思う。ただ、マイノリティーと片付けられてしまっている私たちこそ、この厳しい日本のかじ取りの主役になっていかなければならない。そういう思いでいる。
 今回もまた、とても厳しい総裁選となっている。派閥に頼らない独立系の私のような候補者がたくさん出てきた一方、数学的に(必要な)推薦人は変わらず20人のため。それでもうれしいのは、今まで派閥でなければ出られなかったと思われていた総裁選が、そうではないんだと手を挙げてくれる私のような同志がたくさん現れたことは変化の兆しだろうと思っている。
 【うそのない政治】
 この総裁選挙で乗り越えなければならない一番の壁は(国民からの)信頼、信用をしっかり取り戻すこと。そのためには血を流してでも前に進まなければならない。その意志を国民の皆さんに伝えていかなければならない。今回の政治とカネの問題では、一般の人なら許されないことが私たち国会議員は特権として許されるのかという不信を、私たちはしっかりと受け止め、自分たちを律して乗り越えなければならない。裏金問題を解決し、再び起こさないという決意をするために「うそのない政治」を一番最初に掲げる。総理総裁になった暁には速やかに衆議院の解散総選挙を行い、新たな信頼され得るメンバーと政策を遂行していく。
 対象になっている議員の人たちは全て政治倫理審査会に出席し、真実弁明をする約束、署名を取り付けたい。応じない人には公認は出さない。政倫審で弁明した議員であっても、衆院比例代表への重複立候補の名簿には載せない。小選挙区で勝ち得て初めて信頼される政治が取り戻せると、私自身、過去の経緯から信じているから。
 【ひと どまんなか】
 前回の総裁選で掲げたのは「こども まんなか」。私は子どもの激減、少ないのに痛めつけられてる子どもたちを、大人しかいない政治の場で「見える化」させたい、と戦い抜いた。敗れはしたものの「こども まんなか」という言葉は残り、こども家庭庁が創設された。これはあくまで序章に過ぎない。次は「こども まんなか」から「ひと どまんなか」。これが日本の人口急減の解決策。つまり国民一人一人が多様な能力を発揮し、複合させていくことを強みにしていかなければならない。今、人手不足の問題を抱えているが、大本には子どもが減っていることがある。少子化、人口減少に国を挙げて、大変な危機、静かなる有事をどう解決していくかに、早急に取り組まなければならない。これが私の決意である。ただ、今からどんな対策をとっても子どもの数を増やすことができないという厳しい真実の前で、国民と痛みを分かち合いながらも、残念ながら捨て去らなければならないことと、これだけは取っておかなければならないことを国会や行政で「見える化」していくことが私の最大の仕事、政策だと思っている。人は国家の政策の土台。少子化対策は単なる政策の一つという誤解を取り除くような、ダイナミックな政策転換のため、私は仲間と汗をかいていきたい。
【すべての女性が社会の戦力】
 女性の活躍とか、女性を輝かせるとか、私からするとそれは上から目線。私たちは、女性として当たり前の人生を生き抜きたい。女性がこの国の、この地域の、この家族の主戦力として自分の能力を発揮できる社会をつくっていきたい。国民の半分以上いる女性が持ち得ている潜在的な力を生かしきれていないことを知っていただき、女性が当たり前に力を生かせる社会を、皆さんと目指していきたい。そういう思いで私は、総裁選、厳しい厳しい状況だが、諦めずに野田聖子がやるんだと今日を迎えている。