やりがい聞いてみました

今春、育休から復帰
長崎さん(心音ケアセンター各務原・各務原市)

今年4月に育休から復帰した長崎さん。働く楽しさを改めて感じているという=各務原市那加東亜町、心音ケアセンター各務原

-介護職員になったきっかけは。

 高校生になるまではずっと保育士になりたいと思っていたので、岐阜各務野高校福祉科で保育を学ぶことにしました。

 高校のカリキュラムでは2年生になるタイミングで、国家資格「介護福祉士」の取得を目指すケアワーカーフィールドと保育について学ぶ子ども福祉フィールドのどちらかを選ぶことになっており、1年生のうちは両方を学びました。介護実習で老人保健施設に行った際、とても楽しかったですし、職員の方々にも「介護職に向いていますよ」と言っていただいたので、「介護福祉士を取っておくのも良いのかな」とケアワーカーフィールドに進みました。学ぶ中で高齢福祉のやりがいがどんどんわかってきたので、卒業後は保育の学校に進むのではなく、介護職員として働くことに決めました。現在4年目です。

-心音ケアセンター各務原で働くことにした理由は。

 高校の2つ上の先輩が働いていたので身近に感じていました。就活の時期はコロナまっただ中で施設見学等がなかなかできなかったのですが、面接で訪れた際に明るい雰囲気が気に入りましたし、休みが多い点、休みやすい点、出産後も働きやすい環境づくりに力を入れているとの説明を受け、ここで働くと決めました。

 実際、入社2年目の冬に産休育休を取ることになり、今年4月に仕事復帰しました。出産前は有料老人ホームの担当でしたが、子育てと両立しやすいように復帰後はデイサービスの担当に。保育園との兼ね合いで午前9時から午後4時までの時短勤務で、土日祝日は休みにしていただいています。先輩職員の多くは子育て経験のある方ですので、息子が風邪をひいて仕事を休むことになった際なども理解してくださいます。大変ありがたいです。

 心音ケアセンター各務原はチームワークが良くて温かい雰囲気で、働いていて楽しいので、育児を理由にした退職はしたくありませんでした。いろいろと配慮していただき、続けることができてうれしいです。

-仕事のやりがいは。

 人と関わることが好きですので、全ての仕事が本当に楽しいです。育休中は息子と2人で過ごす時間が多く、もちろん幸せでかけがえのない時間ではありましたが、今は働く楽しさを改めて実感しています。

 利用者が私の名前を覚えて呼んでくださったり、介助後に私の手を握って「ありがとう。あなたで良かったわ」と感謝の言葉をかけてくださったりすると特にうれしいです。介護職はねぎらいの言葉を力に変えられるすばらしい仕事だと日々感じています。

 また、レクリエーションの準備等も楽しいです。週1回程度、自分がメインで行うことになっているのですが、職員みんなで案を出し合うのでネタ切れなどで困ったことはありません。夏の間は、スイカのうちわ作りや風船バレーを企画しました。利用者の皆さんが夢中になって取り組んでいる姿を見るとうれしいです。これからもここで、育児と仕事を両立させながら頑張っていきたいです。