ミュージアムが収蔵するタイル(下)を模写し、アクリル絵の具で描いた作品(正面)=多治見市笠原町、市モザイクタイルミュージアム

 タイルをモチーフに、アクリル絵の具で描き樹脂で覆ったアートの企画展「銭湯幻視-モザイク湯 コレクション探訪withこだんみほ」が、多治見市笠原町の市モザイクタイルミュージアムで開かれている。タイルの魅力をミニチュアに閉じ込めた個性豊かな作品が並んでいる。27日まで。

 こだんさんは京都市在住のアーティスト。銭湯のタイル絵や建築物に魅力を感じ、各地を巡って調べるとともに、自身もそれらに着想を得たアートを発表している。透明の樹脂をアクリル絵の具に重ねたり、絵の具を溶かした樹脂で装飾することで、タイルの質感を再現する。

 展示されたのは、同ミュージアムの収集品タイル36点と、それを模写して縮小サイズで再構成したこだんさんのアート35点。連続模様で風車や花を描いたり、コイやチョウ、竹をかたどったりした“タイル絵”だ。銭湯で使われていた古い下足扉や引き戸と組み合わせ、レトロな雰囲気を醸している。市内のタイルメーカーが協力し、こだんさんのデザインを新たにタイルにした作品も並ぶ。

 村山閑学芸員(46)は「こだんさんのチャーミングな作品と共に、モザイクタイルの美しさに気付いてもらえれば」と話している。