東日本大震災の犠牲者を追悼し、鐘を突く松田明宗前住職=岐阜市神田町、円徳寺

 2011年の東日本大震災の発生から11年となった11日、福島第1原発事故の避難者の子どもらが学ぶ岐阜市神田町の円徳寺では追悼法要があり、参列者が鐘を突いて犠牲者の冥福を祈るとともに、防災への誓いを新たにした。

 震災翌年から元教員らが敷地内の建物で学習支援活動「てらこや無償塾」を続ける。避難者の子どもは帰郷や進学で減ったが、今も14人と関わる。新型コロナウイルスの感染拡大に伴うまん延防止等重点措置を受けて行事は行わず、参列も有志ら5人にとどまった。

 松田明宗前住職(72)の読経、焼香に続き、発生時刻に織田信長公寄進の鐘を一人ずつ突き、黙とうをささげた。参列した髙木英子さん(74)=羽島郡笠松町=は「月日がたって子どもたちは次々と巣立っていくが、後の世代に震災を伝えていきたい」と話していた。